2008年06月13日
わんわん星のお話し。 その2
前回までのお話し。
わんわん星の存在は、実はむかしから語り継がれてきていました。
たとえば…
月でおもちをついている、ワンコロさんの話しや、
竹やぶの中から生まれてきた、ワンコロ姫のお話しや。
…そんな、御伽噺の中に、
ワンコロさんとヒトとの関係が語り継がれてきました。
それは、ワンコロさんと、
わんわん星への気持ちが現れた証拠なんですね。
そう、ヒトとワンコロさんは、いつも一緒だったんです。
ずーっと一緒だったんです。
でもね。
哀しい事がおき始めました。
ヒトが、
「ぼくは頭がいいんだなぁ~^^」
と思うようになってから、
ヒトは、いつも一緒だったワンコロさんの事を、
必要としなくなってきました。
便利なモノをたくさん作り始めたヒトは、
余計に忙しくなって、ワンコロさんの事をあまり考えなくなってしまいました。
いつの間にか、
目に見えるモノと、耳に聞こえるモノだけを信用するようになり…
捨てられてしまう、ワンコロさんもいます。
いつも一緒だったヒトの手で、殺されてしまうワンコロさんも。
昔から語り継がれてきた、お話しは、
ただの「つくりばなし」と変わってしまいました。
わんわん星の存在も、
ヒトの中からいつの間にか忘れ去られてしまいました。
…
…
長い時間が過ぎて、
その"事件"は起きました。
ヒトは、月に向かう大き大きななロケットを作り上げて、
「3.2.1…!!」
はっしゃ!!
どーーーーん!!
月に向かって飛ぶ、ロケットの操縦士は、
自分の目をこすりはじめました。
操縦士からの通信が入りました。
「大変です!!」
「大変です!!」
宇宙空間に、人間がいます!!
操縦士が見たその光景は、
月に向かって伸びる虹の上を歩く、
ひとりの人間の姿でした。
もう少し続きます。
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Posted by つむぎのぱーぱー at 00:51│Comments(0)
│わんわん星のお話し。
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