つむぎ de ぶろぐ。

むかし、むかし。
むかーしのおはなしです。






あるところに、いっぴきの ほたるがいました。
でも、このほたるは、ほかのほたると すこしちがっているようです。




ぶきようなんです。




ぶきようなので、









せっかく かみさまが ぷれぜんとしてくれた、
じまんのライトも、どこかにわすれてしまいました。






…どうしよう。












これじゃあ、まっくらで、
なにもみえないじゃないかー。








ほたるは、まっくらになってしまったせかいに、
ふあんなきもちでいっぱいになってしまいました。






かみさま、おねがいします。
どうかどうか、ぼくにあたらしいライトを、
さいしんしきの、とてもあかるいライトをください。



おねがいです、かみさま～。






かみさまは、なにもこたえてくれません。







どうしよう。
ひとりぽっちになっちゃった…。



・・・



・・・





ひとりぽっちになった ほたるは、
かんがえました。





そうだ。




ぼくのだいすきな みんなは、
どうしているんだろう。






ほたるは、むかしのことをおもいだしていました。
だいすきななかまとたのしくくらしていた、あのころのことを。





…あ。




…あのころ、ぼく、
あかるくくらしていたきがする。





そのときです。
いままでなんのへんじもくれなかった、かみさまが、
ほたるにいいました。







「じぶんをライトにすればいいんだよ」









そうか…！！





ほたるは、かみさまのこえをしんじて、
たのしかったころや、げんきでいるときのじぶんを
いっしょうけんめいおもいだしました。





すると、どうでしょう。




…ぽうっ…と…。









じぶんのからだが、ひかりはじめました。







じぶんのからだが ひかりはじめると、
まっくらだとおもっていた、せかいに、









ひとつ、
またひとつ、




なかまたちの あかりがみえます。










あかりになった、ほたるのもとに、
またべつの、あたらしいあかりがやってきました。





ほたるは、かみさまにいいました。







「まっくらやみだとおもっていた、このせかいは、
ひとりひとりの、やわらかいひかりでてらされた、
ほんとうは あかるいせかいなのかもしれませんね。」






ほたるは、きょうもあかりをともして がんばります。



かぜがふいたり、あめがふったり、
ココロのともしびは、そのたびにきえてしまうけれど、




でも、ほたるはもうだいじょうぶ。





かみさまからもらった、
じまんのココロで、





また あかりをつければいいんです。







にほんブログ村