てぃーだブログ › つむぎ de ぶろぐ。 › ぐしいぬ

【PR】

  

Posted by TI-DA at

2014年06月10日

ぐしいぬ物語 ワスレモノ。


前回のお話し:





=====


さて。






私は、あの衝撃的な事件や、





「ぐしいぬ」と名付けたワンコがしゃべって以来、
仕事を終えて家に帰り、
「ぐしいぬ」と話すのが、いつの間にか、日課になっていました。

いや、
その「新しい日課」は、






私のココロのスキマを埋めてくれる、
大切で楽しみな日課になっていたかもしれません。



=====

私が勝手に「ぐしいぬ」と名付けたワンコは、
どうやら、私よりもずっとずっとずっと年上で。

その上、
別の星からやっきたのたそうです。




『またまた~』
『…ホントに?』




私がも見た目はワンコそのものですが、
「ぐしいぬ」と名付けた、その生き物は、
昔々、遠い遠い星からやってきたと話してくれました。

その星は、何の迷いも、何の悩みも辛さもない星で、
そこで暮らす人々は、快適に過ごしていたらしいのですが、
ある日、その星の中から、メッセージが見つかり、

それは一体、何を意味するのか。
それは一体、私達の星にとって有益なものものか。


それを確かめる為に、この"地球"と呼ばれる星にやってきたという…。



=====

ふむぅ…

でも、ぐしいぬさんよぉ。
なんでわざわざ、ワンコの姿になっているのだ?

私は、そう質問しました。



ぐしいぬは、こう答えました。
地球で言うところの「わんこ」は、
人に愛されている生き物。
人に捨てられてしまう生き物。
でも、真っ直ぐな生き物。




ああ…確かに。
そうかもしんないな。



『~でさぁ、ぐしいぬさん』
『あなたは、何を探しに、遠い遠い地球までやってきたんだい?』






ぐしいぬは、
「ワスレモノ」
~とだけ答えました。


その「ワスレモノ」は、
ぐしいぬが暮らしいていた星には、既に失われたものなのだそうです。
地球に、忘れて置いてきちゃったものなのだそうです。
だから、「ワスレモノ」



そっか…。
なんだろね、その「ワスレモノ」って。
見つかるといいね。見つかったのかな?




ぐしいぬは言いました。






「見つかったよ」



おおう!
それはよかったさー^^



私は、ぐしいぬをハグして喜びました。


でもそれは、
私とぐしいぬのお別れの意味…でもありました。



続きます。



にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
にほんブログ村  


Posted by つむぎのぱーぱー at 23:38Comments(1)ぐしいぬ

2013年06月19日

ぐしいぬ物語 離れていても、いつも一緒。


前回のお話しは、
コチラです。




=====


こんばんは。
今日も元気に過ごせましたでしょうか。



私も元気にしています。



さて。




「ぐしいぬ」の事を、もう少しお話しします。





私は…。
ある雨の日、私の目の前にヒョッコリ現れた、
いっぴきのワンコと出逢い、
その、ふざけた様な顔が、我が家のアルバムに残っている
ひい爺さんの顔にソックリだったので、
「ぐしいぬ」と名付け、


一人と一匹の暮らしが始まりました。





もちろん、「ぐしいぬ」と暮らし始めたと言っても、
私は、いつもの時間に起き、いつもの時間に家を出て、
いつもの時間に会社に着き、タイムカードを押し、
いつもの時間に昼食を食べ、
いつもの時間に家に帰り…。

たまに会う友人たちとも、
無難な話題をかき集め、
無難な笑顔をし、
楽しいはずの時間も、どこか空っ風が吹いていたり。




いつの間にか、
私の話しを一番に聞いてくれるのは、
ぐしいぬの様な気になっていました。
ぐしいぬになら、なんでも話せる。
無難な話題とか、無難な笑顔も気にしなくていい。




ひい爺さんは、ワンコやニャーゴが好きだったって
よく聞かされていたけど…。




ああ。
ワンコと暮らすって、いいもんだな。




私は、いつの間にか、
ぐしいぬを相手に、晩酌をする事が多くなりました。
仕事の事、人間関係の事、
嫌だった事、楽しかった事、辛かった事。


ぐしいぬは、じーっと私だけを見て、
飽きもせずに私の隣りにいて、
ずーっと話しを聞いてくれていました。






なぁ…ぐしいぬ…。

お前と話せたら、どんなにいいのか…なぁ。


俺も寂しくないのになぁ。





その時でした。








…え??


私は、自分の耳を、少しほじってみました。



『お前は、アホか』



~と聞こえたのです。






『お前は、ワシが何もわからず、
ただボーッと聞いている様にしか見えなかったのか』

『アホか、お前は』

『ワシはお前の事、あの雨に日に出逢って以来、ずっと見ているんだぞ』

『お前は、言葉を発するのは人間だけだと思っているのか?』
『お前は、日本語だけしか通じないと思っているのか?』
『言葉は口からしか発せられないと思っているのか?』
『そりゃー大きな間違いだ』
『それはたまたま、お前が人間として生まれ、
日本語を言語に使うものとして育ったからだ』






こ、こいつ…。
言葉をしゃべる!!!(驚)


しかもよく喋る(滝汗)







『もうひとつ』
『お前は、大きな勘違いをしている』



『ワシは、お前の家族だ』





・・・



・・・




私は、
この、よく喋るワンコ、ぐしいぬと暮らす様になってから、
いや…、ぐしいぬの言葉を借りると、
ワンコとだって話したり、会話も出来るのだという事に気付いてから、
毎日が少しずつ変わっていった気がします。

楽しくなっていきました。




休みの日は、
ぐしいぬと散歩に出かけました。
お互いのペースで歩いて、道端の花に目をやったり、
ぐしいぬと空を見上げたり、星を見上げたり。




とにかく、ぐしいぬは、
空を見上げるのが好きなワンコでした。




ある日の事です。





その日は休日だったので、
私は、いつもの様に、
ぐしいぬと散歩に出掛けました。




のんびりのんびり、まったりと、
テクテク、テクテク。

私達の遥か頭上で、何か物音がしたのにも気付かず、
テクテク、テクテク。




『…ぶなーーい!!』



『あぶなーーーい!!』




必死に叫ぶ、誰かの声に気付き、
頭上を見上げた私は、息をのみました。
大きな鉄骨が、私と ぐしいぬ目がけて落ちてくるのです。





やばい!
ぐしいぬ!!



私が ぐしいぬをかばおうとした、
その瞬間でした。





いつも ぐしいぬの周りを飛んでいるユラユラが、
離れていったと思ったら






一気に大きくなり









巨大な茶色のワンコが現れ、
大きな鉄骨の束を受け止めてくれました。







…私は、何が起こったのか、
放心状態に陥ってました。



だって、目の前にいる、
この巨大なワンコは…????








『ありがとう、うらら…^^』



ぐしいぬは、その巨大な茶色のワンコの事を、
「うらら」と呼んでいました。





「うらら」は、尻尾を振って、
煙の様に消えて、








いつものユラユラに戻っていました。



ぐしいぬが言うには、
「うらら」は、家族なのだそうです。




『離れている様にみえても、
実はいつも一緒なんだよ』



ぐしいぬは、そう言って、
もう一度、「ありがとう」と呟いていました。




私は…。
目に見えるもの、この手で触れられるものでないと、
いつも寂しがっていた気がします。

亡くしてしまった命たち、遠いところにいってしまった命たち。
生きているとしても、もう二度と会えない様な場所で暮らしている、
大好きな人たち。



でも今は、
ココロで繋がっていれば、
いつでも会う事が出来るのではないか。

そんな気がします。





あなたも明日からまた新しい一日ですね。
どうかお身体に気をつけて。
良い一日をお迎えください。






にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
にほんブログ村  


Posted by つむぎのぱーぱー at 00:29Comments(0)ぐしいぬ

2013年06月18日

ぐしいぬ物語 出逢いは突然やってくるもの。

前回のお話しは、
コチラです。



=====



こんにちは。


さて。




わたしと「ぐしいぬ」の出逢いを書きましょうか。





あの頃のわたしは、
毎日を…どこかつまらなく過ごしていました。

もちろん、仕事もしていましたし、
給料だってもらっていましたし、
朝もちゃんと起きて仕事に出かけていましたし。

友人達もいましたよ。
たまに友人同士で集まって、食べたり呑んだり。



でも。
どこか…どこか、足りないんです。

こんな事を言ったら、きっと
「なんてお前は贅沢な奴なんだ」
「いい仕事もして、いい給料ももらってさ!」
~と言われるんじゃないかと、黙っていました。
適当に笑って過ごせばよかったんですよ。




そんな日々の、ある日の出来事。



その日は朝から雨が降っていました。
仕事を終えて、自宅へ車を走らせていたのですが、



ん?



ヘッドライトの射す向こうに、
何かが映りました。




雨の日に粗大ゴミかぁ…。
今日はゴミの日じゃないのに。
まったく…。




さっさと片付けてしまおうと、
私は車を降り、その、大きなゴミの塊へ向かって歩きました。




…あれ?



ゴミじゃないぞ?









…わんこだ…。





わたしは、一瞬、どうしようかと迷いました。

このまま知らないふりをして、車に戻ろうか。





でも。




わたしは少し、自分を恥ずかしいと思いました。


勘違いだったとは言え、
一瞬だったとは言え、
生き物に対して「ゴミ」だと決めつけてしまった事。


簡単に、
「知らないふり」
「見てなかった事」
~にしようと思ってしまった事。


このワンコに対して、
どこか申し訳ない気持ちになりました。




・・・


・・・



ふむぅ…。





おぢさんとこ、来るか。
風邪引くぞ…。







わたしは、このワンコを車に乗せて、
途中、ショップに寄って、ワンコの為の
ご飯と、シャンプーを買って、

取り合えず、自宅へ連れて帰りました。





さぁ!
お前、臭うぞ!!^^
風呂入るぞ!!








何か飛んでるし!^^;;;







わたしは、自分も風呂に入りながら、
ワンコも風呂場に連れていき、
一気にシャンプーで汚れを洗い落としました。




意外と楽しいなぁ、おい!(笑)



・・・


・・・




…あまり変わらないけど、
まぁ、これでヨシとしました。



ハエもいなくなったし。




…?



あれ?



ハエはいなくなったけど…






何か飛んでる…






拡大してみましょう







これは一体、なんだろう??





まぁ…そのうちわかるか…。
私も明日は朝から仕事だ。



そうだ…と思った私は、
このワンコに名前をつけなきゃと思いました。




わたしは、どうもこの顔というか表情というか。
ヒイ爺さんの遺影を思い出してしまうので、
ヒイ爺さんのニックネームをつけてあげる事にしました。





私は昨日まで、
まさかワンコと暮らす事になるなんて思ってもいませんでした。

でも、考えてみれば、
私は、あなたと出逢えた事も、突然でした。



予想のつかない毎日。
石橋を叩いても叩いても、
この橋は、明日も渡れるのか、
橋から投げ出されて、新しい土地へ流れていきていくのか、
そこで誰と出逢うのか。
予測のつかない毎日。



出逢いは、突然やってくるもの。
人間もワンコも、どうやら関係無いようです。




続きます。






にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
にほんブログ村  
タグ :出逢い


Posted by つむぎのぱーぱー at 11:51Comments(1)ぐしいぬ

2013年06月17日

ぐしいぬ物語 そのワンコはどこからやって来た?



こんにちは。
ここ、南の島は、今年の梅雨もさようならして、
今年の夏が、はじめましてと やってきましたね。






さて…。


梅雨の時期も終わって、



夜空は、星の数がたくさんです。
数えきれないくらいの、星たちです。



…そんな、夜の空。










いっつも、星ばかり見上げている、
いっぴきのワンコがいました。

昼間は真っ青な空と雲ばかり見上げて、
夜は、満天の星空ばかり見上げている、
いっぴきのワンコがいてました。





・・・ん?
はたして、この仔は、ワンコなのかな?
外見がワンコにそっくりなのと、
わたしたち人間が作った動物図鑑の中では、
一番ワンコに似ているので、
とりあえず…ワンコの仲間という事にしておきましょうか…。






実は、このワンコ。
いつもひとりぼっちで、空を見上げているのには、
理由があります。



=====






広い広い、この宇宙の…








だいたい、天の川辺りの…








川沿いあたりに、
ポチッと光る、小さな星があります











…その、一見、どこにでもあるような星ですが、
どこにでもあるような…なんて、とんでもありません。











その星は、科学がものすごく発達していて、
めんどくさそうな事は、すべてコンピュータと機械がやってくれました。

とても進んだ科学なので、
そこで暮らす人たちは、病気というものをしりません。
寿命もすでに決められていて、
住人たちは自分の寿命を知っていたので、
明日の心配とか、そんな心配もいりません。
決められた予定をこなしていればいいのですから。



欲しいものがあれば、すぐ手元に届くし、
家族や友人も、すでに用意されています。
なので、この星で暮らす人たちは、
なんの不安も寂しさも知らず、生活しています。












そんな、すごい星ですから、

「天の川ランキング
こんな星に住んでみたいベスト10」


~では、毎年堂々の1位をキープしています。






…そんな、
周りがうらやむような、この星の住人たちですが、
いつもどこか空っぽな気持ちでいました。




なんでも揃っているのに。
病気の心配も、お金の心配もいらないのに。




でも、どこか空っぽ…。






不思議だな。








=======


・・・



そんな星の、
ある日の出来事です。





この星で暮らす住人たちが、
どこか不思議な紙切れを発掘しました。





うむむ…。
なんのことだろう??



住人たちには、何が書いてあるのか、さっぱりわかりません。
不思議に思うのもめんどくさいので、
そこで、星で一番、頭のいいコンピュータに調べてもらう事にしました。



・・・



・・・



コンピュータ
『…ワカリマシタ』




『コノ カミキレ ハ…』




『ワタシタチノ、
トオイトオイ ゴセンゾサマガ
ノコシタ メモ ノ ヨウデス』




私たちのご先祖様だと??
こんな原始的な紙切れに、
一体、何をメモしているのだ?












コンピュータ
『"ワスレモノ" ト カイテアリマス。』






ワスレモノ??
ワスレモノとは、いったい、なんだ??



コンピュータに聞いても、
そこまで詳しい事はわからないらしく、


ただ、


「ワスレモノ」
という文字と、



ある星の位置が、記されていました。



住人たちは、考えました。


『その星に行けば、
その、ワスレモノというものが見つかるかもしれない』














なんでも出来る、この星の住人たちは、
退屈しのぎになると思い、
なんでも出来るコンピュータに、宇宙船を作ってもらい、




遠い遠いご先祖さまたちの残したメモを頼りに、
「ワスレモノ」を捜しに行く事にしました。





一隻の宇宙船は、
一人の仲間を乗せて旅立ちました。









独りぽっちの宇宙船と、独りぽっちの仲間の目指す星は、
天の川の、もっともっと、ずっと向こうの、





太陽系の第三番惑星、







「チキュウ」と呼ばれる星でした。






どうやら、そのワンコは、
一隻の宇宙船に乗ってやって来たようです。




あなたと一緒に暮らしているワンコも、
どこからやって来たのでしょうか。
もしかしたら…遠い星からやって来たのかもしれませんよ^^
今度、聞いてみるといいかもしれませんよ。





さて。
わたしと出逢った、そのワンコ。
地黑で、目もギョロ目の、そのわんこ。









名前は、
「ぐしいぬ」といいました。





続きます。





にほんブログ村 犬ブログ コーギーへ
にほんブログ村  


Posted by つむぎのぱーぱー at 17:32Comments(0)ぐしいぬ