2010年03月10日
うさぎの お話し。
むかし、むかしのおはなしです。

たいようは、
きょうもひがしのそらから、
にしのそらへとあるいています。
おひさまは、いいなぁ…
そらは、いいなぁ…

そうつぶやきながら、
いつも そらをみあげている、
いっぴきの うさぎがいました。
たいようは、
いつもふしぎそうに、うさぎをみおろしながら、
きょうもあるいています。
ずしーん…
ずしーーん…
・・・
あるひのこと。
ふしぎにおもった たいようは、
うさぎにきいてみることにしました。

「どうして きみは、
いつもそらをみあげてばかりなんだい?」
うさぎは いいました。
「ぼくは、ひとりぼっちなんです」
「たいようさんは、いいですよね」
「いろんなところを あるいてまわれるんでしょう?」
たいようは いいました。
「ふむぅ…」
「きみのいうとおり、
いろんなところをあるいてまわるのが ぼくのしごとなんだよ」
「でも、ぼくもひとりなんだよ」
うさぎは おもいました。
そっかぁ…。
たいようさんも ひとりなんだなぁ…。
たいようは いいました。
「でもね、うさぎくん」
「ぼくは、そらから きみたちのことをみているけど、
このせかいは、いろんなことであふれているんだよ」
「わらうこともあれば、ないていることもあるし、
うさぎくんのように、ひとりぽっちで さみしくおもうこともあるしさ」
「せんそうをしているいきものだっているんだよ」
「なかまはずれがすきな いきものもいるしさ」
うさぎは いいました。
「たいようさんには、たいようさんのなやみもあるのでしょうね」
「つらくなって にげだしたくなったりしないんですか?」
たいようは いいました。
「でも、それがぼくのしごとだからね」
「それに、よるは ちゃんとやすんでいるから だいじょうぶだよ」
たいようは、あることをおもいつきました。
「うさぎくん、ぼくはひとつだけ しんぱいなことがあるんだよ」
「ぼくがやすんでいるあいだ、なにかおきたらたいへんだ」
「そのあいだ、みんなをみまもっていてくれないかな?」
「そのかわり、きみのねがいどおり、そらでくらしてもいいからさ」
うさぎは よろこびました。

…それから、
たいようが やすんでいるあいだ、
うさぎは みんなをみまもるおしごとにつきました。
まっくらだったよるは、
やわらかいひかりで てらされるようになりました。
それでも よるはたいへんです。
うさぎは くらいなか、めをこらしてみまもっています。
それからです。
うさぎは めがあかくなってしまいました。
それをかわいそうにおもった たいようは、
つきにいちど、おやすみのひを うさぎにくれました。
それが、
「しんげつ」とよばれるようになったのです。
むかし、むかしの、
うさぎとたいようの おはなしです。

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Posted by つむぎのぱーぱー at 20:54│Comments(8)
│空想特撮娯楽モノ
この記事へのコメント
Posted by はちべえ at 2010年03月10日 22:59
Posted by あーや at 2010年03月11日 08:14
Posted by つむぎのぱーぱー
at 2010年03月11日 09:05

Posted by たい姫 at 2010年03月11日 09:17
Posted by びーちゃんまむ at 2010年03月11日 11:37
Posted by かわちゃん at 2010年03月11日 12:20
Posted by 越後屋たろー at 2010年03月12日 02:57
Posted by つむぎのぱーぱー
at 2010年03月16日 22:12

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