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2012年12月12日

週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。


よい子のみんニャ、
こんばんニャ~。









週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
まーぶるニャ。



寒い毎日が続いているけど、
よい子のみんニャは、元気にしているかニャ?



『子供は風の子だ!^^』



~と、ぱーぱーは言うけれど、
寒いものは寒いのニャ。




よい子のみんニャも、
お外から帰ってきたら、
うがいして、お手手をちゃんと洗うのニャよ。



ではでは、お話しのつづき。
最終回なのニャ。



=====


前回のお話は、

あいたい星のお話し その1
あいたい星のお話し その2
あいたい星のお話し その3

こちらにございますニャm(_ _)m




=====



『あいたい星よ…』







週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
『わたしを一緒に連れてっておくれ』






山の中にヒッソリと立つ、小さな家で暮らす
おじいさんがいました。




おじいさんは、昔々、
大切な家族を亡くしていました。




『お星さんよ…』


『わたしは、あの子を亡くしてからずっと、
この時期がやって来るのが 楽しみでなぁ』



『お星さんに乗って帰ってくる あの子と会えて、
また一年を待って』



『それの繰り返しじゃ…』









おじいさんは、
カバンに入るだけの荷物を詰め込んで、
あいたい星がやってくるのを待っていたのでした。







週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
『ここは哀しい事だらけじゃ』


『わたしには、
ここは、哀しい事と寂しい事しか残っていない』

『わたしを、あの子と一緒に連れていっておくれ』






おじいさんは、カバンを持って、
長い間暮らしてきた家のドアを閉めようとした、その時でした。





…ツンツン。




…ツンツン。





ナニかが、おじいさんの足元をつついています。




おじいさんは、ふと、足元に眼をやりました。















…『おお…』




『お前たち…』





おじいさんの足元にいたのは、








週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
小さな家で、ずっと一緒に暮らしてきた、
一匹の犬と、猫でした。





おじいさんの頭の中を、
たくさんの思い出が駆け巡ります。





『わたしは…』


『ここには、哀しい事と寂しいことしか無い…と、
ずっと そう思っていた』



『じゃが…』




『お前たちは、いつでも どんなときでも
わたしのそばに いてくれたんだな…』






『ごめんな…』





おじいさんは、
手に持ったカバンを置いて、









週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
『ありがとう…』




そう呟いて、

大切な家族を抱きしめました。





=======


・・・


・・・



さあ。

そろそろ、あいたい星の帰る時間です。



おじいさんは、しばらく黙って、
あいたい星に、こう言いました。




『お星さんよ…』


『わたしは、哀しい事ばかりを見ていたようだ』


『哀しい事ばかりを見て、
お星さんがやって来ることだけを待ちわびる毎日で』



『おかげで、たくさんの小さな良い事に
気がつかなくなってしまっていたようだ』




『大切な家族がいる事や、
わたしが生きている事さえも、
忘れてしまっていたようだ』




『わたしは…』

『この子らと、一緒に生きていく事にするよ』




『お星さんよ、気づかせてくれて ありがとう』







おじいさんは、あいたい星に別れを告げました。









その時です。










あいたい星の からだから、
小さな小さな、星のカケラが生まれて









週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
星のカケラは、
おじいさんの手の中に包まれていきました。




『そうか…』






『お前は、
わたしのココロの中で、ずっと一緒に生きているんだな…』





=======






『お星さんよ、ありがとう』









週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
世界中に散らばっていった、
たくさんの あいたい星たちが帰っていきます。






『さて…』


『風邪をひくぞ』


『わたしたちも、我が家に帰って、
ご飯にしようか』





おじいさんは、
大切な家族と一緒に、
ずっと暮らしてきた家の中に帰っていきました。





=======





一年に一度、地球にやって来る その星は、
いろんな名前で呼ばれています。







週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
『サンタクロースの星』と呼ぶ子供たちもいます。





あいたい星は、思い出星。
あいたい星は、気づきの星。
あいたい星は、キセキの星。
あいたい星は、希望の星。



いろんな名前で呼ばれています。




現在も、
あいたい星の ちゃんとした数は
まだ把握されていません。



「もしかしたら
命の数と同じ数が存在するのではないか。」




そう唱える学者さんもいます。



=======



さあ。







週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
地球はもうすぐ、この一年を終えて、
また新しい年を迎えようとしています。




元気な人の上にも、病気と闘っている人の上にも、
お金のある人の上にも、無い人の上にも、
笑っている人の上にも、泣いている人の上にも、
暖かく過ごしている人の上にも、寒くて凍えそうな人の上にも、








週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
小さな星の、温かな灯りが、
いつまでも輝いていますように。









週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
おしまい。



=====



ぱーぱーは たまに、自分の掌を見つめる時があるのニャ。


「何してるのニャ?」


って、まーぶるが聴くと、ぱーぱーは、



『この手にはさぁ、まーぶる…』

『たくさんの思い出が詰まっているんだよ』

『大好きな人と手を繋いだり、一緒に歩いたり』

『喧嘩したり、なぐさめたり、涙を拭いたり』

『たくさんの思い出が詰まっているんだよ』



『お星様がさ、この掌にいるんだよ』






って教えてくれたのニャ。



ふぅーーん・・・。


じゃあ、きっと…
まーぶるや、ちむぎーのお手手の中にも、
お星様はちゃんと居るのニャね。



よい子のみんニャのお手手の中にも、
お星様はちゃんと居るのニャね。




いつでも、ずっとずっと、
見守ってくれているのニャね。



みんニャも、お星様を大切にするのニャ。
家族やお友達を大切にするのニャ。




まーぶるも、







週刊まーぶる あいたい星(ぼし)のお話し 最終回ニャ特別号。
家族が大好きなのニャ(くすくす)




今年もあと少しで終わりニャ。

今日泣いても、また明日はやって来るのニャ。


今日泣いても、明日は笑っているかもしれないのニャ。


楽しい12月と、
楽しいクリスマスを過ごすのニャよ~。








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Posted by つむぎのぱーぱー at 02:07│Comments(0)週刊まーぶる。
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